ピンチをチャンスに変えろ!「グリーンリカバリー」とは

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ピンチをチャンスに変えろ!「グリーンリカバリー」とは

グリーンリカバリーとは

グリーンリカバリーとは、「環境への配慮だけでなく、社会の繁栄や雇用の創出といった視点が盛り込まれた景気刺激の」ことを言います。

つまり、環境にも経済にも良い社会をつくっていこうということです。

WWFジャパンによると、グリーンリカバリーにおけるポイントは2つです。

1.地球温暖化対策の国際協定である「パリ協定」の達成に貢献すること

2.国連のSDGs(持続可能な開発目標)にも一致した施策を実施すること

なぜグリーンリカバリーがいま流行り?

なぜこのグリーンリカバリーという言葉がいまトレンドなのでしょうか。

その理由は新型コロナウイルスによる影響が大きいです。

2020年世界中で新型コロナウイルスの脅威にさらされ、ロックダウンなどの経済ストップを顧みない対策が施されました。

ここから、それぞれの国は経済復興を目指していくことになります。

そこで忘れてはいけないのが、コロナウイルスが自然環境の与えた影響です。

人々の命や、経済などネガティブなニュースが飛び交う中、自然環境に対してはポジティブな影響を与えていたのです。

人が移動しなくなったことで排気ガスが減り、大気汚染が劇的に改善。
温室効果ガスの年間排出量は2020年、8%の減少が見込まれています。

この数字の改善は、今までには見られなかったもので、このペースの削減を続けていけばパリ協定の目標も達成することが可能になります。

しかし、もし今まで通りの社会に戻ってしまったらどうなるでしょうか。

温室効果ガスの削減も一時的なもので終わってしまい、今までどころかそれ以上の排出が推測されています。

だからこそ、経済が落ち込みこれから復興を目指していく今、環境にも配慮された社会づくりグリーンリカバリーという考え方が大切になってくるのです。

グリーンリカバリーの具体的な例は?

では、グリーンリカバリーの政策とは具体的にどんなものなのでしょうか。

世界中の各国の取り組みを紹介していきます。

・欧州

2020年5月、欧州委員会は新型コロナウイルスからの経済再建を図るための復興基金案「次世代EU」を公表しました。

総額は89兆円であり、柱の一つとしてグリーンリカバリーが挙げられています。
約100万のグリーン関連雇用を創出することが含まれています。

・イギリス

再生エネルギーや水素エネルギー投資などで25万人分の雇用拡大すると見込まれています。

・フランス

航空会社を支援することで国内線を縮小すると発表しました。

アメリカ

バイデン氏が大統領就任後。2兆ドルの脱炭素用紙をしています。

このように世界中の国がグリーンリカバリーを掲げ脱炭素を目指した政策発表をしています。

ところが日本は今のところは発表されていません。

https://str2020.generationim.com/chapters/introduction#entry–5083 より引用

この図は各国が発表している経済復興プランです。

ブラウン:環境対策に貢献しない復興
グリーン:環境対策に貢献する復興

を示しています。

日本やアメリカ、中国にほグリーンがほぼ見られません。

具体的に脱炭素していくためのグリーンリカバリーへの政策がいまだに発表されていないのが日本なのです。

まとめ

ワクチンが供給され始め、コロナが終息しつつあるこのいま。

私たちはとても重要な転換点に生きているのかもしれません。

今まで通りの社会に戻り、地球を破壊し続けるのか。

これまでとは違う、環境にやさしい社会を目指し、地球を守っていくのか。

そのカギを握っているのがグリーンリカバリーという考え方でした。

【参照サイト】
https://str2020.generationim.com/chapters/introduction#entry–5083
https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/4494.html
https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2020/05/29/16575/
https://ideasforgood.jp/glossary/green-recovery/

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